はじめに
皆さん、こんにちは
コンニチハ・・・
声、かぼそっ!どうしたん、阿礼さん
いや、そら緊張しますやん
あ、今日の特別ゲストがビッグすぎるから?
そうよ。すごいサッカー選手やで!
JFL優勝J3昇格を成された奈良クラブから可児選手が来てくれはるねんで!
可児選手、古事記に詳しいんやって。まさに文武両道でかっこいいな
自分が担当した書物を1300年経った今も読んでくれてはるなんて感動やわ
あ!可児選手や!
ログイン中って?え?何これ、すご!
これがWebミーティングってヤツよ
見せてもらおうか、ウェブミーティングの性能とやらを
繋がってるで!はよ、挨拶して!
あ、ども、はじめまst・・
ちょっと、もう噛んでるやん。しっかりしてよ
奈良クラブ・可児選手登場
こんにちは。はじめまして。奈良クラブ MFの可児 壮隆(かに まさたか)です
は、はじめまして。稗田阿礼です
はじめまして。アシスタントの飛鳥です
今回は『個人の見解スペシャル』でお届けしますので、是非リラックスして、お話してくださいね
すっかり前置きが長くなりましたが、可児選手、今日は宜しくお願いいたします
どうぞ宜しくお願いします。大好きな古事記の編纂者にお会いできて光栄です
いやぁ・・・ えへへ・・・
まずは可児選手、古事記がお好きだとお聞きしたんですけど、どんなきっかけだったんですか?
ちょっと伝わりにくいかも知れませんが。
以前から、夏になると終戦記念日とか黙祷を捧げることがありますよね
ありますね。原爆忌とか
よく知らないまま形だけ黙祷を捧げる動作だけする、とかが嫌で。神の子孫である天皇という存在や、当時の日本人の思想に強く影響を与えた神々がどういう存在なのかをきちんと知って、心から黙祷を捧げたいと思ったんです
それで、古事記を調べようと思って読み始めたら、古事記のストーリーがとても面白く感じたんですよ
古事記を読んで、何か気持ちに変化はありましたか?
日本で生まれたことに誇りを持てるように思いました
へぇ~、それはどういうところでですか?
古事記を読んでいると、神さまが皆んなで相談したり、話し合うシーンがあるんです
そういえば、アマテラスが天岩戸に隠れはった時とか、めっちゃ会議しはったなぁ
民主制って外国から突然やってきたのではなく、そもそも古代から日本のシステムとして浸透していたんだって思うと、そういうのを当たり前に思える日本人って良いなぁって思えるんです
神さまでも相談し合ったりして、相手を尊重し合うバックボーンが素敵ですよね
そうなんです。神さまが完璧な存在ではなくて、成長していく姿が書かれているのも好きなんです
ヤマトタケルって最初は荒れていて、あまり好きじゃなかったんですけど、父親からは遠ざけられたり、いろんな苦悩に向き合う姿が興味深く感じました
ね!西洋の神さまみたいに全知全能!って感じじゃなくて、失敗したりすることもありますもんね
スサノオがアマテラスに挨拶に行った時、アマテラスが攻めてこられたって勘違いした場面で、『神さまも勘違いしたりするんだ・・・』って思って、人間っぽいっていうか、とても印象的でした
勘違いしたり、キレたり、成長したり、神さまが親しみやすいっていうか、存在がとても身近に感じますよね
神さまには、可児選手のように穏やかで優しい感じの和魂(にぎみたま)もあれば、ブチ切れして収集つかなくなったりするけど力強さの象徴でもある荒魂(あらみたま)もあって、それを両方持ち合わせてはるのが、二人がそう感じるポイントかもね
ほかにも、オオクニヌシが好きで
出雲の神さまですね。どういったところが?
自分では何もかもできる訳では無いけど、いろんな人の力を借りてどんどん困難を乗り越えていく姿とか良いですよね
人間力の高さを感じますよね
はい。国譲りの話でも、大事な自分の国を譲っちゃうのとか優しいなって思いますし。国つ神だからかなぁ
出た!国つ神!履修済です、そのフレーズ!
天上におられる天つ神と違って、地上にいて担当の土地を治めている神さまやんね?
うん。まぁ、そんな感じやね
国つ神とか、あまり本流では無い神さまについても丁寧に書かれているのも古事記の好きなところです
うわ!そこ褒められたん、嬉しい!そやねん、覚えるの大変やってん!
マニアックな話で盛り上がれて、阿礼さん嬉しそうやね。
当たり前のように話し合いで決める民主的なところや、神さまでさえ優しい一面や荒々しい一面があって、その両方の個性を大事にするのが日本らしくて好きなんです
分かります!相手を尊重しながら、民主制がデフォルトだった当時の日本人って、スゴいですよね。その子孫だと思うと日本人であることが誇りに思えるっていう可児選手がスゴいです
私が必死で覚えた古事記を、そんな風に受け取ってもらえて嬉しいですわ
あと、奈良って古事記に出てくる土地が多くて、素晴らしいと思います。
その土地のことを知らずに訪れるより、知ってから訪れるとすごく感動するんです
ですよね!私、今まで何も思わんかったけど、阿礼さんの話を聞いて、橿原愛が強まりましたもん。
ちなみに、どこが好きですか?
橿原神宮とか、大神神社とか、石上神宮とか、すごく好きですね。
特に橿原神宮は、『この神武天皇から始まったのか・・・』って思うと感慨深いです
わ!私の地元の橿原の地にフォーカスしてもらえて嬉しいです!
天孫降臨から神武東征にかけての話が特に好きなんで、橿原神宮には特に思い入れがあります
その辺についても、是非深く話したいですわぁ
可児選手からのメッセージ
これから無限に盛り上がれそうなんですが、そろそろ今回も時間切れのお時間がやってきました
最後に可児選手、読者の皆さんに何かメッセージをお願いできますか?
いつも応援ありがとうございます。
来シーズンは、ひとつ上のカテゴリーになるので、より多くの方々に見て頂けるようになります。
その皆さんに感動を与えられる試合がしたいと思いますので、応援よろしくお願い致します!
可児選手、ありがとうございました。
皆さん、奈良クラブを、特に可児選手を応援よろしくお願いします!
可児選手、ありがとうございました
まとめ
お疲れ、阿礼さん。緊張してたなぁ
ホンマ、可児選手、めっちゃ詳しかったから嬉しかったわぁ。
もっと喋りたかった・・・
せやろなぁ。今回のが人気やったら、また企画されるかも知れへんよ
皆さん、是非、カシュー編集部に良い感想を盛り気味でお寄せ下さいね
どうぞ宜しくお願いいたします!
また次の号で、お会いしましょう!
寒い日が続きますが、皆さんお元気で!!
【ダイジェスト古事記 他の話はこちら】
第一章:古事記って何?
第二章:天地開闢(てんちかいびゃく)
第三章:黄泉の国から
第四章:高天原の事情
第五章:地上の星
第六章:愛と嫉妬の物語
第七章:国譲りのコト
第八章:天孫降臨
第九章:GO EAST!
第十章:古代パンデミック
第十一章:兄弟の絆と不老不死の実
第十二章:ヤマトタケル伝説(ダイジェスト)
第十三章:戦う女帝
第十四章:愛ゆえに税を捨てた帝
第十五章:スーパーダイジェストフィナーレ
【特別企画】奈良クラブ・可児選手に聞く「古事記の魅力とは」
エルティグレ
奈良県生まれ、奈良県育ち。就職を機に奈良を出て大阪から東京へと移り住んでいるうちに原点回帰の大Uターン移住。奈良を離れる時は特に何も思っていなかった奈良の魅力にどんどんハマり、社寺のこと、神道や仏教のこと、伝統行事や文化のこと、古事記や日本書紀、いろいろ勉強するうちにガイドまでやるようになった覆面ライター。奈良まほろば検定1級。奈良県地域通訳案内士。趣味はラーメンとプロレス。