【ダイジェスト古事記】第七章:国譲りのコト

ダイジェスト古事記 第七章
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「ダイジェスト古事記」は、古事記を手掛けた「稗田阿礼」さんが(話す体で)古事記の内容をかいつまんで現代風にわかりやすく語ってくれる企画です。

目次

はじめに

稗田阿礼

皆さん、こんにちは。阿礼です。
ムシムシ&ジメジメの日々ですが、お元気ですか?

稗田阿礼

今年も暑くなるそうなので、小まめに水分補給を心がけてくださいね。

飛鳥ちゃん

どうも、飛鳥です。
今週は奈良とご縁のあるお話だそうで楽しみにしていました!

稗田阿礼

微妙な気持ちになるかも知れへんけど、早速始めよかー。

国譲りのコト

稗田阿礼

国つ神としてオオクニヌシは私たちが住む地上の世界「葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)」を頑張って治めてはってんけど、ある時、神々の住む「高天の原(たかまのはら)」を治めるアマテラスが、「葦原の中つ国って最高に尊い訳やし、うちの子が治めるべきよね、やっぱ」と仰って、天下り計画をスタートさせはるねん。

飛鳥ちゃん

えー、オオクニヌシが頑張って仕上げた国を、天下りの神さまに譲るの?!

稗田阿礼

そうなるねん。

稗田阿礼

でも、オオクニヌシも何となく納得いかへんかったのか、何人か、いや何柱かの神々が交渉にくるねんけど、うまいこと丸めこんで、天下り計画は見事に難航するのよ。

飛鳥ちゃん

オオクニヌシ頑張れー

稗田阿礼

ここでリーサルウェポン登場です。
最強ネゴシエーターのタケミカヅチにミッションが回っていきました。

稗田阿礼

オオクニヌシの本拠地である出雲にやってきたタケミカヅチは、自分の持ってた大剣を抜いて、切っ先の方を上に向けて地面にブッ刺して、その尖った先っちょにあぐらをかいて座ってオオクニヌシに話しかけはるねん。

飛鳥ちゃん

え~~~・・・ 自分に刺さるやん!めっっちゃ圧やん!

稗田阿礼

ということで、今から私がタケミカヅチ、飛鳥ちゃんがオオクニヌシ、という配役でお届けします。

飛鳥ちゃん

え、ちょ待ってよー。そんな剣先にあぐらの人と落ち着いて会話できへんわ・・・

稗田阿礼

ほな、いくで。飛鳥ちゃん、打ち合わせ通りやってや。

タケミカヅチ

アマテラス大御神の仰せの通り、そもそもこの国は天つ神の御子が治めるべきやけど、どう思う?

オオクニヌシ

難しい話っすね。もう息子に跡を継がせてるんで、息子が答えると思うんですけど、今ちょっと出掛けてまして・・・

タケミカヅチ

わかった、ほな連れてきたるわ。

息子A

そりゃ、もう、どうぞどうぞ!!ほな、失礼します!

タケミカヅチ

おい、オオクニヌシ、息子はOKみたいやないか。

オオクニヌシ

いや、もう一人息子がいて、そっちが本命の跡継ぎなんですわ。

息子B

おれの国でごちゃごちゃ言うてんのは、どこのどいつや!力比べでヤったろかい!

稗田阿礼

力自慢の息子Bもタケミカヅチに秒でねじ伏せられ、(長野の)諏訪湖まで全力で逃げて行って、葦原の中つ国は天つ神の御子に差し上げますぅ~って言わはったらしい。

稗田阿礼

ちなみに、この息子B(タケミナカタ)はホンマめちゃくちゃ力持ちのタフガイやから、長野に移住してその地をしっかり治めて、諏訪大社のご祭神になってはるんやで。

稗田阿礼

こうやって、タケミカヅチのストロングスタイルな交渉術で、オオクニヌシは国譲りを決心しはるねん。

稗田阿礼

「でも!国は譲るけど、めっちゃ良い家建ててや!そこで大人しく鎮まってるから!!」ってお屋敷を建ててもらわはったのが出雲大社になったっていうお話です。

飛鳥ちゃん

引退のエピソードがだいぶ切ないけど、めっちゃ良いお社で祀ってもらってはるから、若かりし頃の得意ジャンルやった縁結びパワーを今でも機嫌良くご利益にして分けてくれはるんかなぁ。

稗田阿礼

そして、今回登場された超絶ネゴシエーターのタケミカヅチは、春日大社のご祭神なのよ。

稗田阿礼

春日大社には四柱の神さまがいてはるねんけど、第一殿の神さまがタケミカヅチやねん。

飛鳥ちゃん

へぇ~~~。だからかなぁ?戦国武将もたくさん灯籠を寄進してはったりするよね。

稗田阿礼

ご本殿付近には有名な武将の釣燈籠がたくさんあるので、とても興味深いです。

次回予告

稗田阿礼

ということで、次回はいよいよ”天下り”です!

飛鳥ちゃん

大きな組織を引退したら、比較的コンパクトな組織に異動して幅を利かせる・・・的なイメージの”天下り”の語源になったエピソードがどんなものだったのか… ちょっと楽しみ♪

【ダイジェスト古事記 他の話はこちら】
第一章:古事記って何?
第二章:天地開闢(てんちかいびゃく)
第三章:黄泉の国から
第四章:高天原の事情
第五章:地上の星
第六章:愛と嫉妬の物語
第七章:国譲りのコト
第八章:天孫降臨

筆者

エルティグレ

奈良県生まれ、奈良県育ち。就職を機に奈良を出て大阪から東京へと移り住んでいるうちに原点回帰の大Uターン移住。奈良を離れる時は特に何も思っていなかった奈良の魅力にどんどんハマり、社寺のこと、神道や仏教のこと、伝統行事や文化のこと、古事記や日本書紀、いろいろ勉強するうちにガイドまでやるようになった覆面ライター。奈良まほろば検定1級。奈良県地域通訳案内士。趣味はラーメンとプロレス。


ダイジェスト古事記 第七章

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