【ダイジェスト古事記】第二章:天地開闢(てんちかいびゃく)

天地開闢

「ダイジェスト古事記」は、古事記を手掛けた「稗田阿礼」さんが(話す体で)古事記の内容をかいつまんで現代風にわかりやすく語ってくれる企画です。

目次

新メンバー紹介

稗田阿礼

こんにちは、稗田阿礼です。ホンマ、毎日寒いですねぇ。
そんな寒い日々にホットな私の相方、飛鳥ちゃんを紹介します。
わぁ~~~!!パチパチ~~。

飛鳥ちゃん

皆さん、はじめまして!飛鳥です。

稗田阿礼

これからは飛鳥ちゃんの「合いの手」も入りながら、二人で楽しく語っていきたいと思いますので宜しくお願いいたします。

飛鳥ちゃん

よろしくです!

天地開闢(てんちかいびゃく)

稗田阿礼

ほな、早速始めましょか。天地開闢(てんちかいびゃく)の話から。

飛鳥ちゃん

え、いきなり難しい言葉っ!開闢って何?

稗田阿礼

開闢ってのは「パカッと開く」的な意味の言葉やから「天地がパカッと開いたみたいに世界が始まった時の話」ってことやね。
天地が最初にできた時、高天原(「たかあまのはら」っていう神様がいてはるところ)に天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かむむすひのかみ)という性別のない神々がふわって現れて身を隠しはりました。

飛鳥ちゃん

現れたのに、すぐ身を隠さはったんや。「姿は見えないがフォースは残っている」的な世界観なんかな?素敵ぃ!

稗田阿礼

次にクラゲみたいにぷかぷか漂っている地面に、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)と天之常立神(あめのとこたちのかみ)という、こちらも性別のない神々が現れて身を隠しはりました。

飛鳥ちゃん

もう、スゴすぎて性別とか超越してはるんやね。

稗田阿礼

そうやねん。この後は、男女ペアの神々も誕生しはるし、今までの五柱の「獨神(ひとりがみ)」さんは特別すごいねん。名前は覚えなくても良いけど、なんとなく現れては身を隠しはった神々がいてはったんやなぁ、ぐらいで覚えておいてね。

飛鳥ちゃん

へぇ~。ところで、神様って「柱」で数えるんやね。

稗田阿礼

せやで。神様は「ひとり、ふたり、さんにん」ではなく「ひとはしら、ふたはしら、みはしら」ってお数えします。これは、古事記だけじゃなくて、現代も使っている言い方なので是非覚えておいてね。

飛鳥ちゃん

鬼を退治する人気アニメにも重要な役職名として出てくるね。

稗田阿礼

そう、柱っていうのは特別な言葉やねん。
その後、「神世七代(かみよななよ)」という7組12名様の神々が次々に誕生するねん。

飛鳥ちゃん

7組ってのもアレやけど、そこは12柱様やね。

稗田阿礼

今風に言ってみたw

飛鳥ちゃん

wとかいらんねん!バチあたるで!

稗田阿礼

ごめんなさい。で、その神世七代の最後に誕生されたのが、伊邪那岐神(いざなきのかみ)と妹伊邪那美神(いもいざなみのかみ)なんです。

飛鳥ちゃん

あぁ、イザナギ・イザナミって名前、聞いたことある!

稗田阿礼

そやね。いざなぎ景気ってのもあったもんね。
イザナギ・イザナミの「いざ」には「いざなう」って意味があるねん。
英語でいうと、レッツ!やね。

飛鳥ちゃん

いきなり英語!

稗田阿礼

ということで、「いざ!これから国をつくるよ」というミッションを持って生まれはった神々がイザナギとイザナミなのよ。これからは皆さんに覚えてもらいやすいように、イザナギ・イザナミのお名前で呼んでいきますね。敬称略でご容赦ください。

稗田阿礼

このイザナギ・イザナミに、天の沼矛(あめのぬぼこ)っていう大きな矛が与えられて、天の浮橋(あめのうきはし)っていう橋から海の中にその矛をさしてコヲロコヲロとかき混ぜはってん。
で、その矛を引き上げたら先っちょから海の潮水が垂れて積もって島になってん。それを、おのごろ嶋って呼ぶねん。

飛鳥ちゃん

あ!”おのごろ島”って聞いたことある!

稗田阿礼

初めて出来た島の名前やね。
その後も、二人が交わって赤ちゃんを生むように島を生んでいかはるねんけど、最初はイザナミからイザナギに声をかけて誘わはってん。
そしたら、生まれた赤ちゃんは「水蛭子(ひるこ)」って言われる不具の子やって、二人は水蛭子を葦で出来た船に乗せて海に流してしまわはってん。
それで「女性から誘ったから良くなかったんかも」ということになって、次は男性のイザナギから誘うことにしたんやって。

飛鳥ちゃん

失礼な話やで、ホンマ。男性がちゃんとリードしてくれたら、女性から先に誘わんでもえぇのに、なぁ?

稗田阿礼

ホンマやね。で、イザナギから誘わはって、出来た子らは日本の島々になるねん。

飛鳥ちゃん

本州とかも?

稗田阿礼

そうやで。淡路島、四国、九州って感じでどんどん島を生んでいかはって日本の母体ともいえる「大八嶋国(おおやしまぐに)」ができあがって、次は神々を生んでいかはるねん。

次回予告

稗田阿礼

ということで、この世の始まりのお話をしました。
次回は、国生みも一段落したので、今度はその国土に必要な神々を生んでいかはるのですが、その途中で…

飛鳥ちゃん

え?何?何があったん?

稗田阿礼

つづきは、また来月、もっちゃり喋っていきますわ。
それでは、皆さん、寒いですが、手洗い・うがいを忘れずに、元気で過ごしてくださいね。

飛鳥ちゃん

また来月、元気にお会いしましょう!

【ダイジェスト古事記 他の話はこちら】
第一章:古事記って何?
第二章:天地開闢(てんちかいびゃく)
第三章:黄泉の国から
第四章:高天原の事情
第五章:地上の星

筆者

エルティグレ

奈良県生まれ、奈良県育ち。就職を機に奈良を出て大阪から東京へと移り住んでいるうちに原点回帰の大Uターン移住。奈良を離れる時は特に何も思っていなかった奈良の魅力にどんどんハマり、社寺のこと、神道や仏教のこと、伝統行事や文化のこと、古事記や日本書紀、いろいろ勉強するうちにガイドまでやるようになった覆面ライター。奈良まほろば検定1級。奈良県地域通訳案内士。趣味はラーメンとプロレス。


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