【ダイジェスト古事記】第五章：地上の星

皆さん、こんにちは。
前回喋りすぎたので、私のこと嫌いになっていませんか？

全然大丈夫よ～。楽しいよ～。っていう(ポジティブな)コメント(だけ)を大募集中です。

高天の原から追いだされた、いや、新生活を始めたスサノヲは出雲にある肥の河のほとりを通りがかった時、箸が流れてきたのを見つけはってん。

そう。

それでスサノヲは上流に行ってみると、おじいさんとおばあさんが若い娘をはさんで泣いてんのに出くわして、事情を聴いたら、なんやヤマタノヲロチっていうエグいモンスターの生贄にならなアカン言うて泣いてるらしくて、ほな退治したるわ！言うて…

ゴメン、ゴメン。要するに、怪物に捧げるぐらいやったら俺にくれ、って話になったんよ。

まんざらでもなかった美人の娘クシナダヒメは、名前の通り櫛に姿を変えてスサノヲの髪の毛に刺さって共に退治に行くねん。

え、飛鳥ちゃん、1990年代のテレビドラマにも造詣が深いのね～。なかなかやるやん。

それでスサノヲは、“ヲロチがベロンベロンに酔っぱらっているところをやっつける！大作戦”で、ヤマタノヲロチの頭（八つもあるねんけど！）それぞれにかなり強い酒を用意してガブ飲みさせたんよ。

そして酔っぱらって寝てしもたヲロチを十拳の剣でズバババーーン！って切り刻んでん。
でも、その大蛇ヤローを切り刻んでたら、しっぽあたりでガキーーンってなって刃が欠けちゃったのよ。

スサノヲがそのしっぽを割いてみると、なんとそこには立派な太刀が！

それが、「草薙の剣（くさなぎのつるぎ）」なのです。

この剣は、後のお話にも出てくるので、しっかり覚えといてね。

じゃなくて、くさなぎのつるぎ！！

こうして、草薙の剣を手に入れたスサノヲは、おじいさん、おばあさんと約束した通り、クシナダヒメと結婚して、出雲に新居を構えて子宝にも恵まれて、とっても幸せに暮らしてはるんやって。

その幸せな暮らしの中で、スサノヲから数えて６代目に生まれたのがオオクニヌシやねん。聞いたことある名前じゃない？

出雲大社、行ったんや～。島根県にある縁結びで有名な…

あ…そやな。お年頃やもんな。

ご利益あるよ、きっと。オオクニヌシさんはイケメンやったらしいからな。心優しいイケメンに出会えるよ。

そして、このオオクニヌシさんは、奈良にも非常に縁の深い人なので、しっかり覚えておいてね。

それじゃ、イケメン国つ神（くにつかみ）オオクニヌシさんの話をしよう！

今まで、神々の国でのお話やったけど、スサノヲさんから人間の世界に降りてきてはるやん？

なので、神の国の神さまは「天（あま）つ神」、地上で人間と共におられる神さまを「国つ神」って区別するねん。諸説あるけど、入口はこんな感じで。

それぞれ、いろんな捉え方で古事記を味わって深めてくださいね。

そのオオクニヌシさんのイケメン武勇伝を、次回話そうと思います。